SharePoint Services [Install Maniax 2009]

PHP による Web アプリケーションとはちょっと毛色は異なるが、Windows SharePoint Services (略して WSS) を入れてみる。
WSS は、ASP.net を存分に使った IIS 上で動作するグループウェアアプリケーションであり、企業に於ける部門ポータルとして機能する。

OSS というわけではないが、Windows Server を持っていさえすれば無償で使うことができる。
しかも Microsoft 謹製ということもあり、とりあえず使ってみるには便利なのかもしれない。

SharePoint Services 公式サイト


インストールパッケージのダウンロード

Windows Server 2008 には WSS 自体は付属していない。
このためまずは WSS のインストールパッケージを入手しなくてはならない。

ダウンロード元のページは、Microsoft のダウンロードセンターで「SharePoint Services」を検索すれば直ぐに見つけられる。

Microsoft ダウンロードセンター

新しいサービスパックの提供などによって、ダウンロードセンターから入手できるインストールパッケージのバージョンが変わる可能性があるが、今日時点で入手できる最も新しいインストールパッケージは Windows SharePoint Services 3.0 x64 (Service Pack 2 同梱版) になる (x86版は ダウンロードの詳細 : Windows SharePoint Services 3.0 (Service Pack 2 同梱版) ) ので、これをダウンロードする。

WSS 3.0 (x64) のダウンロードページ

ASP.net の追加

上に述べたように、WSS は ASP.net によって構成されている。
このため、IIS で ASP.net を使えるようにしておかないと、WSS を動かすことができない。

そこでまず、サーバーマネージャの役割から「Web サーバー (IIS)」を開き、IIS の役割サービスで「役割サービスの追加」をクリックする。

サーバーマネージャでの IIS の役割

すると、IIS の「役割サービスの選択」ウィザードが立ち上がってくる。

この「選択サービスの選択」ウィザードは「Inatall Maniax 2009 作業開始」で IIS のインストールを行ったとき (具体的な記述は「スキルチャージプログラム構築記 (その3)」に記載) の「役割の追加」ウィザードの途中で表示されるものと同じだ。
IIS をインストールしたときに指定した機能は、このウィザードでも既に選択されている。
このウィザードでは「アプリケーション開発」の下に位置する「ASP.NET」にチェックを入れる。

役割サービスの選択 ウィザード 必要な役割サービスの追加の確認ダイアログ

「ASP.NET」にチェックを入れたときに、必要な役割サービスの追加を確認するダイアログが表示されるので、「必要な役割サービスを追加」をクリックしておく。

後は「次へ」(または「インストール」) をクリックしていけば、IIS で ASP.net が使えるように構成される。

Windows SharePoint Services のインストール

IIS で ASP.net が使えるようになったところで、先にダウンロードしておいた WSS のインストールパッケージを実行する。
最初にライセンス確認のダイアログが表示されるので、ダイアログ左下にあるチェックボックスをチェックしてから「次へ」をクリックする。

ライセンスの確認

次は、インストールの種類選択のダイアログが表示される。
ここは「基本」をクリックしておけばよい。

インストール種類の選択ダイアログ

複数台のサーバーにインストールした WSS を結合して、ひとつの WSS として動作させるのでなければ、「詳細設定」を選ぶ必要はないだろう。

WSS のインストールの進捗を示すインジケーターが表示されるので、じっくりと腰を据えて待つと、最後にインストール完了のダイアログが表示される。

インストール進捗表示ダイアログ インストール完了のダイアログ

インストール完了のダイアログの中程に「SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する」というチェックボックスがある。
WSS を起動する前には、必ず「SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード」を実行しておかなくてはならないようなので、このチェックボックスにチェックが入っていることを確認して、「閉じる」をクリックする。

SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード

すると WSS のインストールウィザードの終了と入れ替わりに「SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード」が立ち上がる。

SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード

「次へ」をクリックすると、処理中に幾つかのサービスが停止する旨の警告が表示される。

サービス停止の確認ダイアログ

WSS をインストールしたサーバーは、インストールマニアックスのためのサーバーなので、これらのサービスが一時的に停止したとしても問題はない。

「はい」をクリックすると、構成の進捗を示すダイアログが表示され、暫く待つと「構成成功」ダイアログが表示される。

構成の進捗表示ダイアログ Image12

以上で WSS のインストールが完了する。

確認のため、サーバー上の Web ブラウザで自分自身にアクセスしてみる。
認証ダイアログが表示されるので Administrators グループに属するユーザーで認証を行うと、WSS のトップページが表示される。

WSS の認証ダイアログ WSS のトップページ

Windows SharePoint Services の接続ポートの変更

さて、WSS がインストールできたのはいいが、このままだと他の OSS が全く使えない状態になってしまう。
どういうことかは、IIS マネージャをみれば直ぐに分かる。
Inatall Maniax 2009 作業開始」で作ったインストールマニアックスのための IIS の Web サイトが停止になっている。

IIS マネージャ

代わって開始されているのは、「SharePoint – 80」という名前の WSS の Web サイトだ。
これは WSS をインストールするときに、インストールの種類に「基本」を選んだためだと思う。
たぶん「基本」でインストールすると、WSS をサーバーの規定のサイトにしてしまうのであろう。

できることなら WSS が、他の OSS と同様にサーバーのサブディレクトリへのアクセスで参照できるようになるのが望ましいのだが、今の状態を基に WSS をインストールマニアックスのための Web サイトの仮想ディレクトリに配置させることは非常に困難であり、実現できなかった。
このためやむなく、WSS を別のポート (81 番ポート) でアクセスさせるようにする。

暇があれば、改めて WSS を「詳細設定」でインストールして、仮想ディレクトリに配置できるか試してみたい。

WSS を規定の 80 番ポート以外の別のポートでアクセスさせるように変更するためには、まず WSS を停止させることから始める。
つまり、また一時的にこの Web サーバーを停止させることになる (実際には Web サーバーの停止ではなく WSS のサイトの停止だが、WSS のサイトだけしか動作していないため、アクセスする側から見ると Web サーバーを停止したのと同じように見える) 。

IIS マネージャで「SharePoint – 80」という名前の Web サイトを、右側の Web サイトの管理メニューを使って停止させる。

WSS サイトの停止

「SharePoint – 80」という名前の Web サイトが停止したら、「SharePoint – 80」のコンテンツメニューから「バインド…」をクリックする。

WSS サイトのコンテンツメニュー

「サイトバインド」ダイアログが開くので、ポート欄が「80」になっている行 (そもそも 1行しか表示されていないはず) を選択して「編集…」をクリックする。
「サイトバインドの編集」ダイアログで「ポート」欄を「81」に変更して「OK」をクリックする。

サイトバインド ダイアログ サイトバインドの編集ダイアログ サイトバインド ダイアログ

ついでなので、「SharePoint – 80」のコンテンツメニューから「名前の変更」をクリックして、WSS のサイトの名前を「SharePoint – 81」にしておく。

これで WSS が 81 番ポートでアクセスできるようになったので、WSS の Web サイトを開始する。
また、停止していたインストールマニアックスの Web サイトも開始しておく。

WSS の Web サイトの開始 インストールマニアックスの Web サイトの開始

ところがこれだけでは WSS の Web サイトにアクセスすることができない。
Windows ファイアウォールによって、81 番ポートへのアクセスが禁止されているからである。

このため、Windows ファイアウォールの設定を変更して、81 番ポートへのアクセスを許可してやる必要がある。
そのために、[スタート - 管理ツール - セキュリティが強化された Windows ファイアウォール] をクリックして「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」を実行する。

「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」の起動

「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」の左側のペインで「受信の規則」を選択しておき、右側のペインにある「新規の規則」をクリックする。

セキュリティが強化された Windows ファイアウォール

「新規の受信の規則ウィザード」が開くので、規則の種類として「ポート」を選択する。

受信規則の種類

「プロトコルおよびポート」ではそれぞれ「TCP」「特定のローカルポート」を選び、ポートの欄に WSS をアクセスさせるポート番号「81」を記入する。

受信規則のプロトコルおよびポート

「操作」では「接続を許可する」を選択し、「プロファイル」では「ドメイン」、「プライベート」、「パブリック」の全てを選択する。

受信規則の操作 受信規則のプロファイル

最後に名前の入力してファイアウォールの受信規則が作成できる。
ここでは「Windows SharePoint Services (Port 81)」という名前にしておく。

受信規則の名前

これでどこからでも 81 番ポートで Windows SharePoint Services にアクセスできるようになった。

Windows SharePoint のユーザー

WSS にアクセスする際には、ユーザーアカウントが必要になる。
WSS で使うユーザーアカウントは、今までにインストールしてきた OSS の Web アプリケーションとは異なり Windows に登録されているユーザーアカウントになる。

このため WSS のためのユーザー登録も Windows で行うことになる。
WSS をインストールしたサーバーは、インストールマニアックスのためのサーバーであるため、ドメインにも参加させていないし、ユーザーもほとんど登録していない。
そこで、特に深く考えることなく「WSSGuest」というユーザーを素直に登録してしまう。

ユーザー登録

Windows にユーザーを登録しただけではまだ WSS にログインさせることはできないので、WSS でもこのユーザーを登録しておく。

まず、Administrators グループに属しているユーザーを使って WSS にログオンする。
初めて WSS にログオンしたときは、ActiveX コントロールのインストールが要求されるので、これをインストールしておく。

Windows SharePoint Services のActiveX のインストール

Administrators グループに属しているユーザーで WSS にログオンしたら、ページの右上付近にある「サイトの操作」をクリックして表示されるプルダウンメニューから「サイトの設定」をクリックする。

Windows SharePoint Services のサイトの設定

「サイトの設定」ページが表示されたら、「ユーザーと編集」にある「ユーザーとグループ」をクリックする。

Windows SharePoint Services のサイトの設定ページ

「ユーザーとグループ」ページにはこのサイトにアクセス可能なユーザーの一覧が表示されるのだが、まだ誰も登録していないので、今のところは 1行も表示されていないはずだ。
ここでは「新規」をクリックして表示されるプルダウンメニューから「ユーザーの追加」をクリックする。

Windows SharePoint Services のユーザーとグループページ

「ユーザーの追加」ページが表示されるので、「ユーザー/グループ」欄に先ほど Windows で登録したユーザー「WSSGust」を記入する。
ユーザーを記入した後に「ユーザー/グループ」欄の右下にある確認ボタンをクリックすると、Windows に登録されているユーザーと比較して、正しく入力されていればユーザー名を UNC に変換して下線を表示する。

Windows SharePoint Services のユーザーの追加ページ Windows SharePoint Services のユーザーの追加ページで名前の確認

ユーザーが登録されると、先ほどの「ユーザーとグループ」ページにユーザーが表示される。

Windows SharePoint Services のユーザーとグループページ

これでようやく WSS が使えるようになる。

なお、WSS に付いての詳しい情報は Microsoft が提供している TechNet のサイトにある「Microsoft Windows SharePoint Services の更新プログラム、トレーニングなど」を参照するといいだろう。


ここでインストールした Windows SharePoint Services は http://maniax.compnet.jp:81/ でアクセスできる。

「ユーザ名」欄に「wssguest」、「パスワード」欄に「guest」と入力し、「OK」をクリックしてほしい。

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