Hyper-V 上の Linux がもっと身近に

Microsoft は Windows Server 2008 で、仮想化支援機構として Hyper-V を標準機能で提供した。
最初はベータ版であったが、SP1 で ver.1 に、間もなく出荷されるであろう Windows Server 2008 R2 では ver.2 に進化する。

Hyper-V ではほぼ標準的な PC ハードウェア環境が提供されるため、そこには Windows 以外に Linux などもインストールして動作させることが可能だ。
しかし Hyper-V の性能を発揮するには、Hyper-V 上で動作する OS に「Hyper-V 統合サービス」と呼ばれる準仮想化ドライバの導入が必須である。
「Hyper-V 統合サービス」がサポートしている OS は Windows では、Windows Server 2003/2003R2/2008、Windows XP (SP3のみ)、Windows Vista (SP1のみ) と、さすがに Microsoft だけ合って現時点に於ける主要なバージョンを網羅している (Windows Vista SP2 および Windows 7 は Hyper-V ver.2 で対応を予定)。
その他の OS では、今のところ SuSE Linux Enterprise Server 10 (SP1 および SP2) と Red Hat Enterprise Linux 5.2/5.3 だけに限られている。

逆に言えば、ここに挙げた以外の OS は、Hyper-V の性能を一部犠牲にせざるを得ないということでもある。

それが嬉しいことに、’09.7月20日 (米国時間) に Microsoft 社の仮想化チームから Linux カーネルコミュニティに対し、Linux 用の「Hyper-V 統合サービス」、つまり Linux Integration Components のソースコードが提供された。
しかも、これに伴い Linux Integration Components のソースコードは GPL (GNU General Public License) v2 の下で公開されることになる。
この件についての詳細は、Microsoft Press の当該 Web ページ [Microsoft Contributes Linux Drivers to Linux Community] (英文) を参照して欲しい。

これによって期待されるのは、数ある Linux のデストリビューションの全てが、この恩恵に与れるということだ。
この件について報じたマイコミジャーナルの記事「米MS、仮想化技術向けLinuxドライバのソースコードをGPLv2で公開へ」によると、linux kernel 2.6.30.1 でこれが正式に取り込まれるらしい。

実際には ’09.7月19日付けで既に linux kernel 2.6.30.2 がリリースされている (Web ページ「Linux Headquarters – Kernel」を参照) ので、2.6.31 ないしは 2.6.31.1 の誤りではないかと思われる

実際に Linux Integration Components が取り込まれたカーネルを採用したデストリビューションの登場が、非常に待ち遠しい。

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