XenServer 5.0 をインストール

2009年4月に無償化されて以来、是非とも試してみたいと思いつつも、そのままになっていた XenServer をインストールしてみた。

サーバーを一台増やす必要があり、一年前まで使っていた古い PC にインストールしたところ、何故か電源を入れて 3-40 分で勝手に電源が落ちてしまうという事態が生じ、しかたなく新しいハードウェアを用意しなければならなくなったことが、今回のインストールに至った切っ掛け。
古い PC の CPU が Pentium 4 だったのが、Core2Duo の PC を用意することにしたために、XenServer をインストールする余地ができたという、何が禍で何が福なのか分からないという状況ではあるが…。


インストールメディアの入手

それはそれとして、まずは XenServer のインストールメディアを入手しよう。

Citrix 社の「Download Citrix XenServer」にアクセスして、「Download Installer」、「Download Linux Guest Support」、「Download XenCenter」のそれぞれのリンクをクリックして、XenServer のインストーラー FREE_XenServer-5.0.0-Update3-install.iso、XenServer で動かす Linux ゲスト用のサポートドライバ FREE_XenServer-5.0.0-Update3-linux.iso、クライアントから XenServer を管理するための XenCenter のインストーラー FREE_XenServer-5.0.0-Update3-XenCenter.msi をダウンロードする。
ダウンロードした三つのファイルの中で、iso 形式になっているふたつのファイルを CD-R にイメージ書き込みする。

Linux ゲスト用のサポートドライバ FREE_XenServer-5.0.0-Update3-linux.iso は、XenServer で Linux をゲスト OS として動かすことをしなければ、つまりゲスト OS として Windows だけを動かすのなら不要である。

実は最初、FREE_XenServer-5.0.0-Update3-linux.iso を用意しておかなかったため、XenServer をインストールし直す嵌めになっている。
色々と調べてはみたのだが、XenServer をインストールした後に FREE_XenServer-5.0.0-Update3-linux.iso を入れる方法を見つけることはできなかった。
多分、有償のサポートに入りさえすれば、方法を教えてもらうこともできるのだろうと思う。

FREE_XenServer-5.0.0-Update3-install.isoFREE_XenServer-5.0.0-Update3-linux.iso をイメージ書き込みした 2 枚の CD-R の用意ができたら、インストール作業を開始するとしよう。


インストール

まずは FREE_XenServer-5.0.0-Update3-install.iso を書き込んだ CD-R を使って、PC を起動すると、Citrix XenServer のオープニング画面に続き、各種ドライバの読み込み状況が画面に表示される。

XenServer オープニング画面 XenServer ドライバ読み込み中

ドライバの読み込みが終わると、キーボードの選択画面が表示されるので、上下のカーソルキーを使って、これを選択する。
ここでは日本語キーボードを使っているので、「[qwerty] jp106」を選ぶことにする。

キーマップの選択

キーボードを選択して Enter を押すと、「Welcome to XenServer」ダイアログが表示される。
これから XenServer をインストールしようとしているので、「Install or upgrade XenServer Host」を選択する。

インストーラの動作の選択

続いて、ハードディスクを全て消去する旨の警告が表示されるので、問題がなければ「Ok」で先に進むと、次にライセンスの内容が表示される。

HDD 完全削除の確認 ライセンス表示

さて、XenServer のゲスト OS として Windows を動かしたいときは、Intel VT もしくは AMD-V といった、ハードウェアによる仮想化支援機構が要求されるのは、XenServer のホワイトペーパーなどでも公開されている周知の事実である。
逆に言えば、ゲスト OS として Windows を動かしさえしなければ、Intel VT や AMD-V がなくても構わないことになる。
もし、XenServer をインストールしようとしている PC が Intel VT や AMD-V に対応していないときは、ライセンスの確認の後に Intel VT や AMD-V に対応していない旨を通知してくる。
Intel VT や AMD-V に対応している PC であれば、この通知は表示されない。

仮想化支援機構の未サポートの確認

Intel VT や AMD-V に対応している PC であるにも関わらず、この通知が表示されるような場合は、PC の BIOS でこれらの機能が無効にされている可能性がある。
一旦 インストールを中止し、Intel VT や AMD-V を有効にしてから、もう一度最初からインストールしなおす方がいいだろう。

続いて「Select Installation Source」ダイアログが表示される。
HTTP や FTP、NFS を使ってのネットワークインストールも可能なようだが、CD-R を使っているので、ここは「Local media (CD-ROM)」を選択する。

インストールメディアの選択

Linux ゲスト用のサポートドライバのインストールを一緒に行うかを尋ねる「Linux Pack」ダイアログが表示される。
Linux ゲスト用のサポートドライバのことを、「Linux Pack」と言うらしい。
上にも書いたが、ここで「No」にして XenServer をインストールしたときに、後から Linux Pack を入れる方法は、今のところ不明だ。

Linux Pack の有無

続いてメディアのチェックをするかどうかを尋ねる「Verify Installation Source」ダイアログが表示される。
「Skip Verification」を選択してメディアのチェックを省略しても良いが、念のために「Verify Installtion Source」を選択してメディアのチェックをさせてみる。

メディアのベリファイ メディアベリファイの進行状況

メディアのチェックが無事に終われば、成功した旨が表示される。

メディアベリファイの完了

root アカウントのパスワードを設定するための「Set Password」ダイアログが表示される。
基本的に、このパスワードで XenServer にログインすることになる。
XenCenter を使って遠隔管理するときにも、このパスワードが使われる。

root パスワードの設定

次に、IP アドレスなどを設定するための「Network」ダイアログが表示される。
DHCP を使って IP アドレスを動的に取得する (「Automatic configration (DHCP)」) か、手動で設定するか (「Static configuration」) を訊かれるので、ここでは「Static configuration」を選択して手動で設定する。
「Static configuration」を選択すると、「IP Address」、「Subnet mask」、「Gateway」の各欄が有効になるので、適切な値を入力する。

IP アドレスの設定

「Hostname and DNS Configration」ダイアログが表示される。
「Hostname」欄には XenServer のホスト名を、「DNS Server 1」、「DNS Server 2」、「DNS Server 3」の各欄には参照する DNS サーバーの IP アドレスを入力する。
参照する DNS サーバーが一台だけなら「DNS Server 1」欄だけに入力しておけば良い。

DNS サーバーの設定

DNS サーバーを入力したら、次はタイムゾーンを設定する「Select Timezene」ダイアログが表示される。
まずは大まかな地域の選択なので「Asia」を選択し、続いて「Tokyo」を選択する。
なお、ふたつ目の選択肢に「Japan」とか「Nagoya」といった項目はない。

タイムゾーンの設定 (地域) タイムゾーンの設定 (都市)

次に PC の時計を設定するための「System Time」ダイアログが表示される。
インターネットにある NTP サーバーを使って時計の時刻合わせをする (「Using NTP」) か、手動で設定する (「Manual time entry」) かを選択する。
日本では、独立行政法人情報通信研究機構が

公開 NTP サービスを提供しているので、これ (ntp.nict.jp) を使って時刻あわせをしよう。

時刻の設定 NTP サーバーの設定

ここまで来たら、いよいよ最後の確認になる「Confirm Installation」ダイアログが表示される。
今までの設定に間違いがなければ「Install XenServer」で Enter を押と、CD-R から必要なファイルがコピーされ XenServer がインストールされる。

インストール開始の確認 インストールの進行状況

CD-R からのインストールが終わると「New Media」ダイアログが表示され、追加のディスクの挿入が促されるので、ここでいままで CD トレイに入っていた FREE_XenServer-5.0.0-Update3-install.iso を書き込んだ CD-R を、FREE_XenServer-5.0.0-Update3-linux.iso を書き込んだ CD-R (Linux Pack) に入れ替える。

追加メディア (Linux Pack) の挿入要求

「New Media」ダイアログで「Verify media」を実行するとメディアのチェックが行われる。
「Use media」を実行すると、Linux Pack のインストールが開始される。

Linux Pack のベリファイ Linux Pack のインストールの進捗状況

これで全てのインストールが終了する。
最後に「Installation Complete」ダイアログが表示されるので、CD トレイから CD-R を抜いてから「Ok」で PC を再起動させる。

インストール完了通知

PC が再起動して、インストールしたばかりの XenServer が起動してくる。
XenServer のコンソールが表示されれば、インストールが無事に完了である。

XenServer の起動 XenServer コンソール画面

このコンソールを使って XenServer を管理してもいいが、日頃使っている別の PC に XenCenter をインストールして遠隔から管理する方が楽だろう。


XenCenter のインストール

ということで、始めに一緒にダウンロードした FREE_XenServer-5.0.0-Update3-XenCenter.msi を、日頃使っている PC で実行して、XenCenter をインストールしておく。
XenCenter のインストールそのものは、通常の Windows プログラムと同じなので、特に説明するほどのことはない。

XenCenter が動作する PC は、Citrix 社のサイトの情報によると、Microsoft Windows 2000 / XP / Vista、Windows Server 2003 / 2008 となっている。

XenCenter をインストールしたら、これを起動して先ほどインストールした XenServer に接続できるか確認しておく。
XenCenter の上部のツールバーにある「Add New Server」をクリックすると「Add New Server」ダイアログがポップアップする。
「Hostname」欄にはインストールしたばかりの XenServer の IP アドレスか、DNS で名前解決できる XenServer のホスト名を入力する。
「User name」欄には「root」を入力し、「Password」欄には XenServer をインストールしたときに設定したパスワードを入力する。

XenCenter メイン画面 (XenServer 未接続) Add New Server ダイアログ

無事に接続できると「License Manager」ウィンドウが表示される。
この「License Manager」ウィンドウは、ライセンス認証をしていない XenServer に接続するときは必ず表示される。
とりあえずこのまま「Close」ボタンをクリックして「License Manager」ウィンドウを閉じて、XenCenter のメイン画面に戻って、インストールしたばかりの XenServer に接続できていることを確認しておく。

ライセンスマネージャー ウィンドウ XenCenter メイン画面 (XenServer 接続済み)

このように表示されないときは、「Add New Server」ダイアログで入力した各欄の値をもう一度確認するか、XenServer が正しくネットワークに繋がれているかを確認した方が良いだろう。

なお「License Manager」ウィンドウを明示的に表示したいときは、XenCenter の「tools – License Manager…」メニューを実行すればいい。

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